NO.522 ふるさとは。。 [想い]

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子どもが幼い頃は 子どもも自分も 「ふるさと=母親の居るトコ」やった。
たとえパンの耳をかじるしかなかったとしても。
たとえ住む家が幾度も変わろうと。
たとえ「父」たる存在があらずとも。
ごま塩ふったおにぎり持って 河原に出かけるのん楽しかったっぺ。
俯きがちなそれぞれの顔が まっすぐに見つめ合い
心置きなく 声ぇを出して笑い合うたもんや。
三人居れば それでいいとな。
それでも 優しい気持ちはメールよか早ぅに届いた。
子どもの同級生の親御さん。 大家さん。 両親。 友。
ほっとかれなかったことに感謝でする。




子どもがそれぞれに歳を重ね 至った想いを語ってくれますた。
ふたりして 同じ想い 同じ言葉でな。
「ずっとあったんやと思う。 心のどっかにずっと。。
普通やったら「なして父さん居ぃひんの?」やけどね^^
夏休の予定でな 友達が言うんや。「実家で過ごすよ~」って。
実家っ言うたら親の居るトコやけど ココがそうなんかなぁ?
ココも前の家も その前の家も 全部「仮の宿」にしか思えへん。
遠く離れて暮らしたとして フッと帰りとぅなる家。 それがないんやないかって。」
「僕らのアノ家を出てから ずっと思うとってん。 『僕の家』ってホンマにないんかなって。」

8年ほど前に 今と同じ想いに火ぃがついた。
ある住宅メーカー(リフォーム)の社長さんが すごく親身になってくだすった。
銀行に何度も足を運んでくだすたけど 最後の壁を乗り越えられんでな
「あともちょっとの辛抱や。 」の言葉を手放してしもうてん。
「あともちょっとやのに。。。」 今でも社長さんの言葉を思い出します。

今 壁は乗り越えられたっち思う。 銀行でいうとこの壁をば。
身の丈に合うた『家』を検討中。
最大かつ外せない条件は バス停に近いことや。
安全な道で 徒歩10分内。
今 娘は病気とちゃぁんと向き合うとる。
だけん バス停だけは必須や!
「身の丈」と「バス停」。
結構むずかしい物件ですわ。
現実は もっとむずかしいけどな。
三人やけど 稼ぎは一人と半分だけんね。
それでも同じくらいの家賃は払うとる。
『僕らのアノ家』のときよかな。
賃貸は 払うた分だけ残せへんのがデメリット。
義務と借金は背負わんでもエエけどな。
持ち家は 税金も維持費もかかんのがデメリット。
でも『僕らの家』となり 猫も寛げる場所となるぅ~~
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先日何も残せへんからと生保を替えた。
どんなに頑張ったって手に出来ひんような保障金や。
せめてこれからの子どもらの味方になってくれたらと。
それだけでもエエっち思うとってん。
何もないよかはと。
「出てくばっかの諭吉つぁんには 記憶も思い出もついてへん。」と娘。
「いつか飛び出したいっち思うた時 足枷になってまうよ。
結婚する前から 古家とババ様がついてまわるんだべぇ。
住み慣れた家に暮らすのはエエけんど お相手さんに申し訳ねぇべぇ。」とウチ。
「そぅかなぁぁぁ。 家を建てんでもエエんとちゃう?
住みやすくしよう思うたら いくらでも変えられるんやない?」と娘。
「基本の家があってこその話だと思うよ~」と息子。

もしも もしものシュミレーションは楽しいけんど もちょっと先になりそうだわ。
息子が大学を卒業して 就職して 東京での暮らしが落ち着いたらばのことやねん。
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それでも それでも。。
『理想は高いが 現実主義』なるウチとしては 
もぅ二度と 失いたくないものがあんねん。。。。
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